「できなかったこと」だけでなく、「できたこと」にも目を向けよう

日本の親や教師は、子どもや生徒たちのできたこと、成功したこと、成し遂げたことにはあまり注目せず、あるいはそれを当然のことのようにとらえ、できなかったことによく注目する傾向があるように思います。その背景には、世間の目を気にしすぎる傾向があることや、他人の子どもと比較しすぎたりすることがあるように思います。こうした傾向があるために、日本の親や教師は、子どもや生徒たちを褒めることも少ないように感じられます。そのこともあって、日本の子どもたちの自己肯定感は、先進国中最低レベルの水準にあります。

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その一方で、特に欧米の先進諸国では、親や教師は子どもたちを、日本人にとっては些細に見えがちなことでもよく褒めることが多いです。しっかり褒められながら育った子どもたちは自信と自己肯定感を身につけながら成長していくことができます。そして大人になってからも健康的な人生を歩んでいきやすいですし、自身の子どもができれば、彼らに対しても同じように接することができます。

例えばアメリカ人は概して褒め上手ですし、また褒められ上手でもあります。子どものころから褒められる経験をたくさんしていて、慣れているのでしょう。日本人でもそういう人はもちろんいますが、こちらが褒めても「いえ、大したことではありません」などと謙遜する人が多い印象があります。中には褒められて困惑した表情を浮かべる人もいます。日本人は特に褒められることにあまり慣れていない人が多いように思います。その背景にはやはり、子どもや生徒を褒めることをあまり良しとしない日本の精神的風土があるように思います。

そのような慣習を刷り込まれて育っているためか、大人になってからも自身のできていないところばかりに目がいき、「あれもできていない」、「これもできなかった」というようになってしまいがちです。

英語の学習でも、例えばあるリスニングの教材の7割は聴き取れたのに「3割も聴き取れなかった。私はダメだ」と思ったり、TOEICで100点のスコアアップを目標としていて50点アップしても、「目標点より50点も足りない」と落ち込んでしまったりします。これでは英語の学習も苦痛に満ちたものになってしまいます。そのようにわざわざ自分で自分の首を絞める必要はないはずです。

もちろん、時にはできないことに目を向けることも必要ではありますが、それ以上に、学習してできるようになったこと、そして、努力して学習をしたということそれ自体にも大いに目を向けたほうがよいと思うのです。自分を”discourage”するよりも”encourage”したほうがずっと良い気分になれるのですから。

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